付加価値って何?

補助金申請では事業計画がつきものですが、「付加価値を年率3%向上させる事業計画でなければならない。」といったことが要項に書かれていたりします。
ここでの付加価値って何でしょうか。

付加価値とは、「(企業)活動によって新たに生み出される価値」です。

補助金を支払う側の視点に立つと、
「補助金による支援で価値を生み出してください」ということです。企業の付加価値を向上させることが補助金の目的の一つとも言えますね。
逆に言うと、価値を生みだせない・付加価値を向上させられない事業計画では補助金による支援は受けられないということです。

ここからも単純に企業を支援するのが補助金の目的ではないということが分かります。

補助金申請での付加価値

補助金申請でいう付加価値とは、
営業利益+人件費+減価償却費 です。

補助金による支援を受けるには、営業利益と人件費と減価償却費が増加するような経営計画が必要ということですね。
言い換えると、利益をあげて、雇用・人件費を増やし、設備投資を行う事業計画に対して補助金が支払われるということです。

補助金の効果を測るということなら、営業利益や経常利益でも良いのでは?
と思われるかもしれませんが、営業利益や経常利益では、人件費を下げても利益が増えますよね。
補助金を実施する国や地方公共団体としては、補助金を獲得するために従業員をリストラしたり、人件費をカットしたりといったことが無いように、むしろ人件費を上げる方向で頑張っている企業に補助金を支払いたいと考えるのは当然でしょう。
また、減価償却費については、補助金により設備投資を促進することよって他の企業(例えば設備投資対象の機械を製造・販売している企業など)にも補助金の効果が波及します。

このように考えると、補助金は単に補助金を受け取る企業を助けるだけではなく、もっとマクロ的な効果を期待されていることが分かります。

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